お米つくりの一年を令和5年の「ミルキークイーン」と「姫ごのみ」と「ゆうだい21」の栽培で紹介しています。
モミガラ堆肥や野菜残渣の堆肥で土つくりしています。自然出芽、NOシャワー潅水によるポット育苗です。間隔を開けた田植えで日光を十分に受け、通気性も良くて病気になりにくく健康に育ちます。
お米の美味しさを決める一番の要素は品種です。二番目の要素は田んぼの土です。米つくりは土づくりです。
「米つくりは土つくり」と言われてきました。私も長く土づくりをおこなっています。
自家で得られる粗大有機質(モミガラや野菜残渣や敷き藁など)は堆肥にして田んぼに散布しています。
肥料は有機質肥料を使用しています。
田植え後に田んぼの水が濁ります。これは堆肥や有機質肥料によって生き物がたくさん活動しているからです。土づくりの成果が目に見える形です。
令和4年の籾摺り作業で出たモミガラで堆肥を作ります(11月〜4月)。
令和4年11月19日:令和4年の籾摺り作業で出たモミガラに醗酵鶏糞と米糠と水を均一に混ぜて積み上げて高温発酵させます。
令和5年2月7日に切り返し(積み替え)をおこないました。このとき醗酵鶏糞と米糠と水を加えました。
3月10日にも切り返し(積み替え)をおこないました。このときは水だけ補給しました。
切り返し(積み替え)
堆肥の内部は醗酵菌の増殖活動で酸素と水と窒素が少なくなります。
そのため切り返しすることで酸素が補充されます。水と窒素を補給することでさらに菌の活動が維持されます。
堆肥中心部は醗酵が進み、外周部は温度の低い外気の影響で醗酵が遅れます。切り返しで内部と外周部を良く混ぜて積み替えることで均一に醗酵した堆肥ができます。
野菜残渣堆肥とモミガラ堆肥を散布
4月3日 野菜残渣堆肥散布
野菜残渣堆肥は野菜栽培が終了したときに片づけた野菜や敷きワラなどに米糠や醗酵鶏糞やモミガラを混ぜて堆肥にしたものです。ミミズがたくさん見られました。
【a6田んぼ】ミルキークイーンを栽培予定の田んぼです。
【yhr】ミルキークイーンを栽培予定の田んぼです。
【ymr】姫ごのみを栽培予定の田んぼです。
4月4日 モミガラ堆肥散布
毎年、前年産で出たモミガラを堆肥にして散布しています。菌の繁殖活動で高温醗酵している堆肥ですのでミミズはいません。
【ar】ミルキークイーンを栽培予定の田んぼです。
【ds】姫ごのみを栽培予定の田んぼです。
【ns】新規産直品種「ゆうだい21」を栽培予定の田んぼです。
堆肥散布したらトラクターで耕運します。
【ns 4/4】新規産直品種「ゆうだい21」の予定の田んぼ
【a6 4/4】ミルキークイーンの予定の田んぼ
【ds 4/5】姫ごのみの予定の田んぼ
【ymr 4/5】姫ごのみの予定の田んぼ
【yhr 4/5】ミルキークイーンの予定の田んぼ
【ar 4/5】ミルキークイーンの予定の田んぼ
【tk 4/5】姫ごのみの予定の田んぼ
有機質肥料の散布
5月2日:醗酵鶏糞を散布
この醗酵鶏糞を散布します
醗酵鶏糞は15kg入りで400袋ほどあります。
肥料散布機ブロードキャスターで散布します。最大で22袋くらい積めます。
散布した田んぼの一部を紹介です。
最後に散布する田んぼの鶏糞をブロードキャスタに積んで散布は終了です。
ブロードキャスタ:散布量の調節が大事
散布量を決めるのは下記の設定が必要です。散布する肥料と散布量によって設定を変えます。
ブロードキャクタの設定5月3日圧ペン大豆を散布しました。
散布した3枚の田んぼは姫ごのみを栽培します(醗酵鶏糞と圧ペン大豆です)。
5月3日4日:田んぼを耕うん
肥料散布が終わりましたので肥料散布機を取り外して耕うんロータリーを取り付け田んぼの耕うんを開始しました。
一部紹介
5月3日
5月4日
5月5日:田んぼを耕うん
この田んぼで耕うん作業は終わりです。
5月6日野菜残渣堆肥つくりのスタート
春菊栽培を終えた残渣や敷き藁をハウスから持ち出して野菜残渣堆肥つくりのスタートです。
来年令和6年のお米つくりに使用します。
最後の収穫前の春菊
収穫が終わった春菊は引き抜いておいたので乾燥しました。敷き藁とともに堆肥場へ持ち出して積み上げました。
今後も野菜残渣が出るたびにここに追加して堆肥化していきます。
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